全国134箇所の基地
九州より広大な訓練域
騒音・事故被害深刻

 一旦軍事施設化を認めてしまうと、米軍は次から次へと既成事実を積み重ねて要求をごり押しし、日本政府もそれを容認する方向に向かいます。それは沖縄本島の5分の1を占める米軍基地を初めとする、全国各地に134箇所、1,028km2(2010年1月1日現在)にもなる米軍基地の実態を見ても明らかです。1980年代からは自衛隊との共同使用を口実に米軍基地化が進められ、面積ではほぼ倍増しています。ソ連崩壊(1991年末)後も拡大・強化され、東京のベッドタウンにあたる横田基地を初め、その多くが人口密集地にあるため、騒音・事故などの被害も深刻です。

 1977年、厚木基地から離陸した米軍ファントムジェット機が横浜市の住宅街に墜落炎上し、幼い子供を含む民間人5名が犠牲になりました。駆け付けた自衛隊のヘリは墜落前にパラシュートで脱出した殆ど無傷の米兵2名を乗せて厚木基地に向かってしまい、米軍、自衛隊とも民間人の救助活動は一切しませんでした。

 基地以外にも訓練空域として24箇所、訓練水域として49箇所が米軍に提供され、公海・公空を含むその面積は九州よりも広大なものになっています。


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(「馬毛島の違法工事差止め訴訟原告緊急募集」を含む)

馬毛島の自然を守る会・屋久島