屋久島ではアカウミガメとアオウミガメが産卵のため上陸します。アオウミガメは屋久島が産卵場所の北限なので、1シーズンに数頭しか上陸しませんが、アカウミガメは最盛期には一晩で20頭以上上陸することもあります。それでも年々少なくなってきています。護岸工事などに起因する砂浜の減少、好物のクラゲと間違えて食べるビニール袋による死、海洋汚染、異常気象など、人為的なことが大きな要因でしょう。 日本ではウミガメは夜、産卵のためにだけ上陸します。また上陸してくるウミガメにライトなどで刺激を与えると、産卵せずに海に帰ってしまいます。ところが北西ハワイ諸島ではウミガメは日中に上陸し、産卵するだけでなく、砂浜で悠々と甲羅干しをします。地球上に人間が出現するずっと前から、ウミガメはどこでもこんなふうに、海と陸とで自由に暮していたのかも知れませんね。 |
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アオウミガメの産卵 孵化してすぐ海に向かうアカウミガメ |
産卵を終え、海に帰っていくアカウミガメ |
アカウミガメの上陸密度が日本一高い「いなか浜」 |