産卵を終え海に帰っていくメスの成体 1998年7月29日 永田いなか浜 孵化したばかりの幼体 |
アカウミガメ [ウミガメ科アカウミガメ属] 分布:大西洋、太平洋、地中海、インド洋 甲長1m程。赤褐色で肋甲板は五対。頭は大きく、肉食性でクラゲ、イカ、小魚、カニ、ヤドカリなどを食べる。5〜7月、♀は夜間砂浜に上陸し産卵する。上陸の際は非常に警戒心が強いので、人がライトを照らしたり激しい動きをすると、産卵せずに帰海してしまうことがある。1回の産卵で100〜140個、1シーズンで2〜5回程上陸する。上陸〜帰海まで1時間半程。卵は太陽の照り付ける砂の中で暖められ、60日前後で孵化する。この時の平均地温が29℃より低いと♂が多くなり、高いと♀が多くなる。日本はオーストラリアと並び、太平洋域におけるアカウミガメの主要な産卵地であり、中でも鹿児島県は自然海岸が多く残されていて全国でも有数の産卵地となっている。日本での産卵地の北限は茨城県。 鹿児島県ではウミガメを捕獲したり、ウミガメの卵を採取することは県条例により禁止されている。
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