服従訓練

停座(座れ)の号令に従う
 
 服従訓練は、犬がハンドラーの号令に従って行動するために欠かすことが出来ない最も基本的な訓練で、「座れ」、「伏せ」、「立て」、「付け」、「待て」、「来い」等の号令に従わせることです。家庭犬、救助犬、介助犬、猟犬等、その目的によって仕上げるための訓練方法は異なりますが、いずれも人の指示に従うという点では一致していますし、その基本となるのが服従訓練です。

 服従訓練は、日常生活においても使役においても非常に重要です。例えば招呼(来い)の訓練が出来ていない犬は、基本的にオフリードにすることが出来ません。どこかに行ったまま、戻って来ない可能性があるからです。

 しかし厳格にやり過ぎて、犬が常にハンドラーの顔色を窺いながら行動するようになってしまうのも良くありません。MBdogのような使役犬は、自ら進んで嬉々として作業をし、且つハンドラーが号令を掛ければすぐに従うような状態が理想だからです。

 また全ての訓練について言えることですが、訓練が仕上がった後も日常的に繰り返していなければ、徐々に能力は衰えてしまいます。人が車の免許を取得しても、日頃運転していなければペーパードライバーになってしまうのと同様です。
 

招呼(来い)の号令に従う
 この犬(雲居の雁2世)は救助犬として育成しているため、MBdogとしては不向きかも知れませんが、現在妊娠の可能性があり、うまくいけば7月上旬には出産しますので、産まれてきた仔犬たちの様子を見ながら、その中でMBdogに一番適していそうな仔犬を選んで育成していくつもりです。一般に仔犬は7週齢頃まで母犬や兄弟姉妹と一緒に過すことで犬の社会をしっかりと学びますが、この時期は母犬から教わることが多分にあるため、母犬に対する訓練は仔犬に大きな影響を及ぼします。つまり、この犬が仔犬の初期の教育係である母犬になることも考えて、MBdogと同様の訓練を積んでいくことが重要です。




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