2004年8月16日屋久町長との話し合い

 8月16日午後1時から約2時間、屋久町長との話し合いの場を持たせていただきました。内容は以下の通りです。

 8月6日、屋久島山岳遭難防止対策協議会の会議が開かれました。参加者は両町役場、警察、環境省、林野庁、観光協会、消防団等です。その中でガイド関係者から同協議会会長である屋久町長に対し、「ガイドの木下が犬を山に連れて入っているが、観光客から苦情が相次いでいる。会長から文書で自粛するように申し入れて欲しい。」という話が出たそうです。それに対して会長は、「会として遭難防止対策に関わる話であればいざ知れず、犬を山に連れて入ることに対して自粛を求めることは筋違いではないか。木下氏のことはよく知っているので、直接本人と会って話をしてみる。」と応えたそうです。またこの件に関して環境省、林野庁に対して意見を求めたところ、いずれも「現在のところ法的には問題ないが、同省(庁)も構成機関となっている屋久島山岳部利用対策協議会が発行している『屋久島マナーガイド』の中では『ペット持込不可』としていることから、ペットと見なすか救助犬と見なすかによって見解が違う。」という意見だったそうです。また同じく警察に対して意見を求めたところ、「犬が人に危害を加えたということでもない限り何も言うことは出来ない。」という意見だったそうです。また苦情の内容は、「縄文杉のテラスの上で犬を見てびっくりしてテラスから落ちそうになった」、「すれ違う時、犬がいて怖かった」等とのことでしたが、いずれも正式な文書で届いたものではありません。

 もし遭難が起きた時に救助犬を要請するかどうかということについては、「遭難者の関係者から要請があれば考えるが、現時点ではまずは人による捜索が第一である。」という意見が出たそうです。また「屋久島は沢も多いのですぐに臭いは消えてしまい、犬は役に立たない。」という意見も出たそうです。

 私は会長に対して今までの経緯や救助犬について十分説明をした上で、「本当に犬がいて危ない目に会ったのであれば、その時点で私に対して何か言ってくるでしょう。私は細心の注意を払って犬を同行しているつもりですし、他の観光客とすれ違う時も相手の顔を見て、犬が嫌いな人だと判断すれば道を譲るなど、マナーにも十分気を付けています。問題にされるほどの苦情を入れられる覚えはありません。繁忙期である8月はなるべく縄文杉登山を控える等、訓練場所や時期についても考えて活動しております。

 また会長には参考資料として「エコツアーに救助犬を同行する理由」、「屋久島救助犬協会規約」、「走れ─災害救助犬10年のあゆみ」、「Shi-Ba vol.10 2003年5月号」、「ドッグ・ワールド2003年11月号」を渡しました。

 会長は、「今日話し合った内容を『自粛を求めている人たち』に伝える。本来であれば同じ場(観光協会ガイド部会等)で話し合っていくべきことだと思う。しかし木下氏が犬を山に連れて入っているという理由から観光協会に入れてもらえず、同じ場が設けられていないということが分った。そのために木下氏にも参加してもらい、屋久島山岳遭難防止対策協議会の会議を開くという方法もある。」と応えました。

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