山歩きをしているとよくシカに出会います。全国的に言えることですが、人間が木を切ったりスギ、ヒノキの植林をしたりして自然のアンバランスを招いた結果、シカによる野生植物の食害、農作物の被害が深刻な問題となってきました。屋久島ではシカの食害により絶滅に瀕している野生植物もあり、民官学で議論を重ねた結果、緊急対策として狩猟圧を高める方針を立てました。それ以外にも長い目で見た今後の対策が望まれます。特に生息地管理には十分に力を注いでいくべきでしょう。 |
ヤクシカ Cervus nippon yakushimae ぐうてい [偶蹄目シカ科] 分布:屋久島(固有亜種) ニホンジカの亜種。本土のニホンジカより一回り小さい。成体の雄の角も小さく、本土のニホンジカが3回枝分れするのに対し、2回しか分れないことが多い。左の写真の雄は2歳くらいと思われる。成体になるには4年くらいかかる。 ニホンジカは次の様に分類され、また分布している。 この他にヤクシカの近縁と思われるシカが口永良部島に、マゲシカの近縁と思われるシカが種子島にいる。 |