1998年8月19日 小瀬田長峯 |
ワラビ <蕨> Pteridium aquilinum KUHN var. latiusculum UNDERW. [コバノイシカグマ科ワラビ属] 分布:アジアの温帯から亜熱帯、北米の温帯、欧州の温帯 夏緑性の多年生シダ。日当りの良い山地の斜面に生えるやや大型のシダで、根茎は円柱形で地中深く横走し、所々に葉を付ける。葉柄は根茎から直立して高さ20〜80cm、葉は長さ20〜100cmくらいで緑色、3出羽状に複生する。羽片はさらに2〜3回羽生する。下面には白軟毛が生えることが多い。 aquilinum は "ワシの様な" の意で、葉の形がワシが羽を広げた様に見えるため。根茎からは蕨粉を取り、蕨糊、蕨餅を作る。若葉は美味しい山菜の一つ。新芽を摘み、木灰をまぶして熱湯をかけ、一晩おいてあくを抜く。汁の実やおひたしのほか、細かく刻んでたたき、とろろにしても美味しい。屋久島では3月上旬頃から新芽が出てくる。 |