2000年8月28日 安房樋ノ口 |
ウコン <鬱金> Curcuma longa L. [ショウガ科] 原産:熱帯アジア 開花期:8〜9月 薬用:根茎の成分は黄色の色素であるcurcumin、精油成分としてturmeroneなどが知られ、クルクミンは安全な食品着色料として用いられている。またクルクミンは顕著な胆汁分泌促進作用が認められ、精油成分には胆道結石を治療する効果が認められている。更にクルクミンおよび精油成分に抗菌作用も認められている。肥大根の作用は抗菌作用の他、血液中のコレステロール量を低下させる作用が知られている。 多年草。根茎は肥大して径5〜7cmの卵球形、2方向に分枝し、左右に4〜5本ずつの指状の根茎を伸ばし、粗大なひげ根を持つ。ひげ根の先端はしばしば紡錘状の肥大根となる。根茎の断面は鮮黄色で強い芳香がある。葉は4〜5枚の葉が2方向に出て基部でさやとなり、互いに抱き合って偽茎を形成し直立する。葉身は長さ50〜100cmになり、長楕円形、先端は鋭尖形、基部はしだいに細くなり柄に流れる。辺縁は全縁で上下両面とも無毛、表面は緑色。高さ30〜50cm位の花茎を葉の間から出し、その先端はやや大型の穂状花序となる。花穂は大きな緑白色の包葉が重なり合い、その間に2〜4個の花を順次開いていく。 |