1998年8月19日
小瀬田長峯
  ツワブキ
<石蕗>
Farfugium japonicum KITAM.

[キク科]

分布:本州(福島県以南)、四国、九州

開花期:11〜12月

薬用:茎、葉を天日乾燥、または生のまま利用する。生の葉に、2-ヘキセナールを含み、ドクダミの作用と同じく抗菌性がある。
民間薬として、▼フグ、カツオなど魚の中毒に天日乾燥した茎葉を煎服する。▼化膿、湿疹に生の葉をあぶって貼付する。▼いんきんたむし、しもやけ、虫さされに生の葉をもんで付ける。▼痔疾に葉10gを水100ccで煎じ、煎液で洗う。▼下痢に天日乾燥した茎葉を煎服する。

 海岸近くの斜面や岩場に自生する常緑多年草。新芽には灰褐色の長毛があるがすぐに無毛となる。葉は腎臓形で光沢があって厚く長い柄が付く。花茎は高さ30〜70cmくらいで小さい包葉がまばらに付く。頭花は散房状に茎の先に並び、直径4〜6cmくらいで黄色の舌状花を周辺に付ける。 新芽を摘んで葉身を取り除き、葉柄の皮をむいて煮物や佃煮にする。屋久島では2月下旬頃から新芽が出てくる。

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