1998年12月5日
尾之間
  ツルコウジ
<蔓柑子>
Ardisia pusilla DC.

[ヤブコウジ科ヤブコウジ属]

分布:本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄、アジア東南部

開花期:5〜6月
熟果期:11〜12月

 常緑小低木。暖地の林内に生える。茎は地を這い、上部は斜上して高さ10〜15cmになる。全体に褐色の軟毛がある。葉は長さ2〜6cmの楕円形で4〜5枚が輪生状に互生し、洋紙質で光沢はない。5〜6月、鱗片葉の腋から花序を出し、直径6〜7mmの花を下向きに開く。花冠は白色で5深裂する。果実は直径5mm程の球形で赤く熟す。センリョウ、マンリョウとともにこの木を一両に見立て、正月用の飾りに使う。因みに、ヤブコウジを十両に、カラタチバナを百両に見立てる。

木本のトップへ