1998年10月28日 国割岳北面350m付近 |
トクサラン <木賊蘭> Calanthe venusta SCHLTR. [ラン科エビネ属] 分布:大隈半島、屋久島、奄美大島、沖縄、台湾 開花期:10〜11月 多年草。和名は葉の落ちた古い茎の林立する様子がトクサに似ているため。ほかのエビネの様に地下に球茎を作らないなどの理由で、トクサラン属という別の属を設けて分類されることもある。屋久島では低地から標高500m程の林内に見られる。草丈50〜80cm程。茎は直立し円柱状で固く、多くの節があり、上部約10節に葉を付ける。葉は長楕円形で幅4〜7cm、長さ20〜40cm程で先端は尖る。花茎は高さ40〜60cm程で茎の下方の葉腋より生じる。花序は長さ30〜40cm程でまばらに多数の花を付ける。花は直径2cm程で淡緑黄色、唇弁の先だけが白い。ラン科の植物によく見られる距はない。 |