1998年7月 小瀬田長峯 |
トケイソウ(パッションフラワー) <時計草> [トケイソウ科] 英名:passion flower 原産:ブラジル南部 開花期:5〜6月 用途:観賞用、食用(クダモノトケイソウ) 薬用:ブラジルの民間薬として喘息、百日咳、気管支カタルに用いる鎮静、鎮咳剤。19世紀後期にヨーロッパに導入され、さらに鎮痛、鎮痙作用のあることが判り、現在では神経性不眠症、痙攣、神経痛、神経衰弱症、心臓神経症などの治療にも用いられる。薬としては根、葉、花、果実が用いられる。 常緑つる性。多くの種類があり、屋久島では果実を食用にするクダモノトケイソウ(パッションフルーツ)の仲間が盛んに栽培されている。和名は柱頭(雌蕊の頂端)の先が3分していて時計の針に似ており、糸状(または管状)の副冠が放射状に出ていて時計の文字盤のように見えることから付けられた。パッションはキリスト受難の意味。この植物の発見者がキリスト教の宣教師で、花の形がイバラの冠に似ていることなどから連想したようだ。現在は情熱の意味のパッションにも解釈されている。 |
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※トロピカルフルーツは全て常温で保存し、必要に応じて利用する直前に冷やす。 |