1999年4月21日
志戸子
  トベラ
<扉・海桐花>
Pittosporum tobira AIT.

[トベラ科トベラ属]

分布:本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮南部、中国、台湾

開花期:4〜6月
熟果期:10月

用途:庭木、公園樹

 常緑低木で雌雄異株。暖地の海岸に多く、高さ2〜3mになる。枝葉、根に臭気がある。葉は枝の上部に密に互生し、長さ5〜10cmの長楕円形で革質。表面は深緑色で光沢があり、裏面は淡緑色。縁は全縁でしばしば裏面に巻く。本年枝の先に集散花序を出し、芳香のある白い花を上向きに多数開く。花は後に黄色くなる。花弁は5個で長さ9〜11mmのへら形。萼片は5個で長さ3mmの卵形。果実は直径1〜1.5cmの球形で、灰褐色に熟して3つに裂け、赤い粘った種子を出す。和名は除夜に扉に挟んで疫鬼を防いだことによる。樹皮、葉を牛馬の餌にする。

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