1998年8月19日 小瀬田長峯 |
タラノキ Aralia elata SEEM. [ウコギ科タラノキ属] 分布:日本各地、朝鮮、樺太、アムール、ウスリー、中国東北部 開花期:8〜9月 薬用:根皮と樹皮を天日乾燥したものを刺老鴉(しろうあ)と呼び、トリテルペノイド
oleanolic acid の配糖体であるサポニンの
araloside-A, -B, -C などを含有する。 山野の日当りの良い場所に自生する落葉低木。幹は直立し、高さ3〜6mになり、あまり分枝しない。幹、枝ともに大小の鋭いとげがある。葉は上部に互生し、長さ0.5〜1mのほぼ3角形の2回羽状複葉で葉柄の基部は茎を抱く。若い葉では葉軸にもとげがあるが古い葉にはない。小葉は支葉軸に4〜5組対生し、長さ5〜12cm、幅2〜7cmで卵形、鋭尖頭できょ歯がある。とげが少なく、葉の下面にやや毛の多いものをメダラ var. subinermis OHWI という。花は幹の先端から1本の短い総柄を出し、これに多数の円錐花序を付け、白色の小花を無数に付ける。春に新芽を摘み、タラノメと称して食用にする。そのまま天ぷらにしたり、ゆでてあえ物にすると美味しい。屋久島では3月上旬頃から新芽が出てくる。 |