1998年12月9日
小瀬田長峯
  サネカズラ(ビナンカズラ)
<実葛(美男葛)>
Kadsura japonica DUNAL.

[モクレン科サネカズラ属]

分布:本州(関東以西)、四国、九州、沖縄、中国、台湾

開花期:8月
熟果期:11〜12月

用途:庭木、鉢植え

薬用:果実を南五味子(なんごみし)と呼び、チョウセンゴミシの果実=五味子の代用とする。
▼漢方で滋養、強壮、鎮咳薬として、天日乾燥した果実6〜15gを水400ccで煎じ、1日2〜3回に分服する。

 常緑つる性。雌雄異株または同株、希に両性花が付く。暖地の山野に生える。ビナンカズラの名は皮下にヌルヌルした物質があり、これを理髪用に使ったからだという。葉は互生し、長さ5〜12cmの長楕円形または長卵形で柔らかく、縁には鈍きょ歯があり、裏面は紫色のことが多い。花弁と萼片はともに淡黄色で9〜15個。雌花は花のあと花床が球状に膨らみ肉質の花托となり、その周りに多数の果実が付き赤く熟す。

木本のトップへ