2000年4月16日
平石にて採集
2000年5月14日
屋久杉自然館にて撮影
鹿児島県立博物館に寄贈
  流紋岩
英名:liparite

 火山岩の一つ。長石、石英などの斑晶を淡色の石基中に含む。珪酸に富み、帯白色を呈する。分解した土は九谷焼などの陶磁器の原料。斑紋が流水状を呈し、かつて流動した形跡を留める。石英粗面岩。

火山岩:火成岩の一つ。地下深所にある高温のマグマが地表に流出して冷却凝固して出来る。安山岩、流紋岩、玄武岩などがある。噴出岩。

 枕状溶岩を除き、屋久島で見られる火山岩の殆どは、屋久島の北西約20kmの所にある活火山の口永良部島が噴火してそこから飛んできたものか、屋久島の北北西約40kmの所にある海底火山が約100,000年前と7,300年前に大噴火を起し、その時押し寄せてきた火砕流(火山砕屑物)の中に含まれていたものである。その海底火山は大噴火によって南北に15km、東西に20kmの大きな噴火口を形成し、鬼界カルデラと呼ばれている。竹島と硫黄島は鬼界カルデラの外輪山にあたるが、硫黄島はカルデラ形成後に出来たものである。

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