開田氏は「発見しても吠えてはいけない場合もある。オンリードでの捜索が必要な場合もある。捜索ではハンドラーが犬を見失ってはいけない。」という考え方です。それは以下のような体験に基づくものです。
開田氏談 |
警察の依頼で自殺志願者を捜索した。犬はどんどん進み、小高い丘の上に登っていった。丘の上につくと、崖っぷちに膝を抱えてがたがた震えている人がいた。とっさに「犬が吠えて飛び降りられでもしたら大変」と判断し、即座に犬を呼び寄せて少しずつその人に近付き、「○○さん(自殺志願者の名)ですよね?」と確認して襟首を押さえ刑事を呼んだ。 |
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障害事件を起した犯人が隠れたということで、機動隊が100人体制で捜したが見つからず捜索の依頼が来た。救助犬を連れて現場についた時には既に4時間が経過していた。厳戒を要するということでオンリードのまま捜索に入ったところ、5分ほどで犬がマンションの下の隙間を気にし始めた。犬が奥に行きたがるので確認すると、凶器を持った犯人がそこにいた。もし犬をオフリードにしていたら、犯人に殺されていたかも知れない。 |
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今回救助犬に認定されたチームの中には、鹿児島県警の嘱託警察犬を30年以上も続けてこられ、数年前から鹿児島県曽於郡の消防組合と提携して救助犬による捜索活動をしている村上和喜氏と、井筒部屋出身の元関取で鹿児島の天文館でちゃんこ料理「源氏」を経営している前田安弘氏がいます。村上氏、前田氏はその人脈の広さを活かし、鹿児島に救助犬を広めるため尽力されています。
NPO法人九州救助犬協会
熊本県熊本市四万寄町452-6
TEL・FAX 096-352-9991
理事長:永野光哉(熊本日日新聞社名誉会長/熊本県体育協会会長/ホテル日航熊本代表取締役社長)
事務局長:日高隆雄(元熊本県警警察犬担当直轄官)
2004年4月発足
2004年6月26日(土)第1回審査会開催
2005年3月12日(土)、13日(日)第2回審査会開催 |
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