屋久町民報
No.7 03.03.15
屋久町民報社
屋久町安房平野
TEL・FAX 0997-46-3830
木下しのぶの町政リポートNo.5  重い国保税、基金を活かし、世帯1万円の値下げを
 どうして町民のお金を1億円も貯めておくの
 昨年の12月に屋久町民報社が行った「町政アンケート」で、町政に一番望むことは何ですかという質問に対し、一番多かったのが「町民に分りやすい町政を」で、二番目が「国保税を値下げして欲しい」ということでした。
 日本共産党の木下しのぶさんが、役場に行って調べると、町民から集めたお金が、なんと1億900万円も貯めてあり、約19万円の利息が国保会計に繰り入れられていました。
 町民の中には借金して国保税を払っている人もいるのに、町が集めたお金を1億円もため込んでいるのはおかしな話ではないでしょうか。

 基金……国は「安定的且つ十分に」町は「3ヶ月分以上」のまま
 木下さんが役場の係に、「どうして1億円も貯めておく必要があるのですか」とたずねると「国と県の指導です」と答えました。
 国は毎年、国民健康保険の予算を作る時、各県に対して通知を行い指導します。その文書には、30年位前までは、基金として「医療給費の過去3ヶ年平均の3ヵ月分以上」を積み立てるように指導していました。しかし、国保税が高いという国民の批判を受け、最近では「5%以上」と下げていました。さらに、平成15年度の通知では「安定的且つ十分な」に変わりました。しかし、町の基金条例は今から30年前にできたまま、「3ヶ月以上」と変化なしです。
 町の国保会計の医療費の支払い分は、約4億8千万円です。5%とすれば、2400万円あれば十分です。残りの8500万円は、値下げに回すことのできるお金です。
 町の国保世帯は、約1800世帯ですから、1世帯平均年1万円の値下げをしても、3年間の値下げ分は十分にあります。

 8年間も1億円貯め続け
 役場の係は、医療費が急に増えた時に備えてあるといいますが、急に2億円も、3億円も医療費が増えることはありません。現に、町の国保会計の基金が1億円をこえたのは、8年前です。町民の納めたお金です。今年4月からは、介護保険料の値上げが計画されています。
 町民が苦しいとき、町民の立場で値下げに回すべきではないでしょうか。

 介護保険の値上げ分、国保税の1万円値下げを
 2年前、地方分権一括法という法律が成立しました。国民健康保険の運営は、各自治体が責任をもって決めてよい「自治事務」になりました。
 昨年、秋田県の湯沢市では、共産党員の市長が当選しました。同市では、前市長は値下げできないと言っていましたが、新市長は早速2万円の値下げを行いました。また、今年、岩手県の陸前高田市でも共産党員の市長が当選しました。そこでも、1世帯1万3千円の値下げが3月議会に提案されました。隣の南種子町でも、日本共産党の議員が要求し、値下げが行われました。町は平成15年から介護保険料を平均年6千円値上げすることを議会に提案しました。
 国保を1万円値下げして町民の負担を軽減させましょう。
 日本共産党の躍進で国保税の値下げを実現しましょう。日本共産党屋久町支部 木下しのぶ

県本土より、2〜3割も高いガソリン!これ以上の値上げ止めて
 日本共産党屋久町支部 木下しのぶさんが、屋久島石油組合の泊義文組合長に申し入れ
 日本共産党屋久町支部の木下しのぶさんは、13日、上屋久町の渡辺博之議員と一緒に、屋久島石油組合の泊義文組合長を訪問し、屋久島でのガソリン販売についての申し入れを行いました。申し入れの内容は、次の2点です。

屋久島石油組合 組合長 泊 義文 殿

1.アメリカのイラク攻撃が近いなどの情勢で、世界の原油価格の値上がりが報道され、大手石油販売会社は、ガソリンの卸値を値上げしています。
 そのため、現在全国平均、1リットル101円を1円値上げして平均102円にする方向だと報道されました。
 現在、屋久島のガソリン価格は、1リットル126円から133円で、県本土平均より3割も高くなっています。
 離島という困難もあると思いますが、昨今の不況で賃金が下がり、果樹も不作、ヒヨドリ被害などで農家の経営も、不漁続きで漁民の暮らしも厳しくなっています。
 さらに、医療費や介護保険料の引き上げや年金の切り下げなど高齢者の生活も非常に厳しくなっています。
 こうした状況の下で、日常生活に欠かせないガソリン価格の値上げは、町民の生活に大きな困難を与えるものと考えられます。
 石油組合のみなさんの経営も大変だと思いますが、経営努力によって、これ以上のガソリン価格の値上げを回避していただくよう要請するものです。
2.現在、屋久島での日曜日のガソリンの販売は、組合の申し合わせで当番店制度になっており、各町で1スタンドずつの営業となっています。(上屋久町では、町民の声に押されて、2ヶ所のスタンドが日曜日も営業しています。)
 屋久町では申し合わせが厳格に守られているため、1スタンドしか営業しておらず、島外の旅行者をはじめ、町民から苦情もでています。つきましては屋久町でも、日曜日は安房地区と尾之間地区で、それぞれ1ヶ所のスタンドで営業されるように改善を申し入れるものです。


 県内自治体のガソリンの購入価格(日本共産党調査)
 日本共産党熊毛地区委員会が3月1日行った調査では、県下の市町村の役所が購入する契約価格は下記のようになります。

出水市 98円
高尾野町 98円
大口市 104円
鹿児島市 101円
末吉町 105円
志布志町 99円
笠沙町 105円
喜入町 99円
佐多町 107円
上甑町 120円
西之表市 124円
中種子町 124円
南種子町 124円
上屋久町 125円
屋久町 126円
名瀬市 121円
瀬戸内町 130円
徳之島町 125円
与論町 126円

 笠沙町や末吉町のように市価と同じ所もありますが、ほとんどの所では公共用ということで、市価より3円位安い価格での契約となっています。

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