屋久町民報
No.5 03.02.09
屋久町民報社
屋久町安房平野
TEL・FAX 0997-46-3830
日本共産党屋久町支部木下しのぶさんが
予算編成前に町長に申し入れ
 町役場では、今、来年度の町の予算の編成作業が行われています。日本共産党の木下しのぶさんは2月6日役場を訪問し、町長に対し、木下事務所に寄せられた町民の声に基づいて、来年度予算にぜひとも取り上げて欲しい事項を申し入れました。申し入れの十項目は次の通りです。
1.学童保育所を設置してください。
2.保育施設を拡充し、待機児童のないようにしてください。
3.低所得者の介護保険の利用料を減免してください。
4.島外の高校に就学している生徒に対する奨学金を上屋久町と同額の3万円に引き上げてください。
5.一人暮らしのお年寄りのために、1日2回温かい食事を届ける宅配給食制度を実施してください。
6.学校給食に地元産の野菜の使用を増やしてください。
7.国民健康保険料(税)の値下げをしてください。
8.心身障害者(児)対策を強めてください。
9.国民宿舎の跡地に、町民が気軽に利用できる温泉を中心とした施設を1日も早く建設してください。
10.上屋久町との合併については、町民によくわかるように十分な説明を行い、合併するかどうか、町民の合意を形成してください。
 急がれる学童保育所の設置
 町がエンゼルプラン(幼児の健全育成計画)の作成のため、行ったアンケートでは、学童保育について十分な説明がないにもかかわらず、次の様になりました。
保育園児の母親の場合
低学年児の母親の場合

 小学校低学年児をもつお母さんが安心して働けるように学童保育所を
 小学校に入る前までは保育園で夕方まで預かってもらえたのに、1年生になると午後1時頃には帰宅するようになります。
 親が共働きの家庭や一人親家庭では、小さい子供がどんなふうに過しているか心配です。また子供たちも、家に帰ってだれもいなくて寂しい思いをします。学校が週5日制になり、また夏休みなどもあり、子供の健全な育成のためには放課後を安心して過せる施設が必要です。
 学童保育所では
 指導員が子供たちの帰りを待っていて「お帰り」と迎え、おやつを与え一緒に遊ばせ、また勉強の援助もします。子供たちも1年生から3年生まで一緒に楽しく遊べ、仲間として過します。夕方、仕事帰りの親が学童保育所に寄って一緒に帰ります。
 要望も強く、必要と認めながら未設置
 木下しのぶさんは昨年、保育園で母親にアンケートを行いました。
 多くの母親が学童保育が欲しいと訴えました。木下しのぶさんは安房のある母親と力をあわせ、昨年9月議会に「学童保育所の設置をもとめる陳情書」を提出しましたが、9月議会でも12月議会でも継続審査になりました。町は昨年3月エンゼルプランを作り学童保育所が必要であることを認めています。1日も早く実施して欲しいものです。
 学童保育所は、共働き家庭や一人親家庭が増えている中で、各地の父母や日本共産党などが一緒に運動し、自ら保育所をつくり運営してきました。同時に国や町に補助と公立施設の設置を要求してきました。
 その結果、99年から国が「放課後児童健全育成事業」として補助を付けるようになったものです。2001年度は1万箇所設置の予算が付きました。2004年度までに1万5千箇所設置することになりました。
 独立した施設のない場合は、学校の余裕教室や保育園、幼稚園の教室を利用したり、民間の空家を借り上げたりして実施しています。
 最初は20人の対象児童がいることが条件でしたが、過疎地からの要望も強く、10人以上いれば1箇所に97万円の補助が出ることになりました。
 更に2002年度からは、私立幼稚園や保育園などの施設が5人以上預かっている場合でも補助が付くようになりました。また学校の余裕教室を改修する場合、1箇所3千万円まで補助が出ます。仕事も増え、働く場も増える良い制度です。屋久町でも1日も早く実施できるよう町民の声を高めましょう。
 
一人暮しの高齢者に1日2食の温かい宅配給食を
すでに県下96市町村中、73市町村で実施

 一人暮しの高齢者に喜ばれ、障害者や夫婦世帯でも大歓迎
 今、町内には、65歳以上で一人暮しの方が約290人いらっしゃいます。
 一人暮しの高齢者の場合、毎日毎日の買い物や食事づくりが大変で、ついつい何日も同じものを食べ、栄養のバランスが崩れ病気になりがちです。
 毎日、栄養士がきちんと栄養を管理し、薄味で温かくておいしい食事が昼と夜に届く制度ができれば、一人暮しの高齢者の健康管理もすすみ長生きできます。
 また高齢者の親を一人田舎に残して都会で働く子供さんたちも安心です。
 「長生きして良かった」と好評
 一人暮しのお年寄りは訪れる人も少なくなりがちですが、宅配給食では自分の娘のような若い職員が昼と夕訪問し、「『食事ですよ。しっかり食べましたか?元気ですか?』と声をかけてくれるので、本当に元気がでる。長生きして良かった。」と大好評です。
 配達の職員が、具合が悪く倒れた人などを発見し救助した例もあります。
 また一人暮しの障害者や高齢夫婦の世帯でも、どちらかが病気になり料理できないような時に希望すれば食事が届くようになり、「助かる」と好評です。
 働く場も増え喜ばれる
 県下の日本共産党の議員は47名。各地で高齢者の声を取り上げ、宅配給食の制度をつくる運動にとりくみ、多くの所で実現しました。
 すでに県下の73市町村で実施されています(県高齢者対策課の話)。
 西之表市では年365日、毎日2食の宅配給食制度ができて6年になります。宅配の施設では12名の職員が働いていますが、働く場ができて良かったと喜ばれています。

南部林道  64%が中止すべきの声、さらに論議をすすめよう

 県が小島から栗生まで建設をすすめている南部林道について、屋久町民報社が行ったアンケートでは、グラフの通り半数の方が「知らなかった」「詳しくは知らなかった」という答えでした。「大変なことが屋久町民報を見て初めてわかった。ありがとう。」との声も寄せられました。
 

 林道建設そのものについてはグラフのように「中止すべきだ」という声が6割を超えました。しかしアンケートの回答はまだ少数。これで結論とする訳にはいきません。町も議会も町民全体の声をよく聞いて町としての見解をまとめ、国と県に意向を伝えるべきではないでしょうか?
 
 木下しのぶさん学童保育所の設置で町長と交渉
 日本共産党の木下しのぶさんは1月29日、役場の日高十七郎町長を訪問し、父母の切実な要望になっている学童保育所の設置を申し入れました。
 町長は「エンゼルプランでも取り上げてあるので、前向きに検討したい」と積極的な答弁をしました。
 国民宿舎の建て替え問題は「議会もわかってくれるはず」と町長
 その話し合いの後で町長は、「国民宿舎の建て替え問題では財政の問題もあり、大型ホテルはむずかしい。議会にも話してあるので理解してもらっているはずだ。」と語りました。
 木下しのぶさんは「屋久町民報の報道を町長も意識してのことだと思います。さらに町民の声を高めて、一日も早く温泉を中心とした施設を建設してもらいましょう。」と語りました。

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