屋久町民報
No.3 03.01.15
屋久町民報社
屋久町安房平野
TEL・FAX 0997-46-3830
木下しのぶの町政リポートNo.3
だれもが安心して老後をすごせる屋久町をめざして
 美しく豊かな自然に囲まれた屋久町ですが、そこに暮す町民の生活は大変です。
 町役場の仕事は、まず町民の福祉と教育など環境を整備し、町民が安心して暮せる町づくりを行うことにあります。(地方自治法)
 利用料の減免は切実な願い
 屋久町民報社が年末に行った町政アンケートでは、介護保険の利用料を減免してほしいという声が7割もありました。
 収入の少ない高齢者に重い利用料
 町内の65歳以上の人は1,848名。その内収入が少なく住民税が非課税の人は、943名と約半分です。しかし、介護保険は全員から保険料を徴収します。生活保護や老齢福祉年金の非課税世帯でも、一人月1,350円を収めなければなりません。
 他方、介護がなければ日常生活が困難な人(要介護認定者)は238名です。その内、介護保険制度が始まる前から介護を受けていた49名は、3%の利用料を払えばいいのですが、平成12年4月以降に介護を受け始めた189名の方は、利用料の10%を負担しなければなりません。わずかな年金から保険料を引かれ、利用料も払わなければならない高齢者から、「もう生きていけない」「死ねということか」との声が聞かれます。
 僅かな援助でも高齢者はげます
 郡内の中種子町では、日本共産党議員の度重なる議会での要求で、所得の低い方々だれもが3%で利用できるように174万円の町独自の補助を行い喜ばれています。南種子町では、1回の入浴が1,250円と高い訪問入浴に、町が64万円余の補助をして、5%で利用できるようにしています。上屋久町でも、昨年6月から在宅介護に29万円余の予算で補助を開始しました。苦しい町財政の中からささやかですが、喜ばれています。
 屋久町でも是非実施してほしいものです。
 施設入所を待つ人が35名も
 とりわけ問題は、介護認定を受け施設に入りたいと思っている人で、施設が満杯で入れない人が35名と増えています。
 介護保険料を取り、困ったときは施設に入所できると説明しておきながら、35名もの自宅待機の方がいるのは介護保険の趣旨に反する事態となっています。
 特別養護老人ホームの増設を
 国も待機者を解消するための努力を強めると言っています。町は積極的に県や国に働きかけ、そのための財源もつくり、特別養護老人ホームの増設を急ぐ必要があるのではないでしょうか。
 高すぎる保険料の減免を
 住民税が非課税の人は、町民生活を営む上で税金をかける収入でないと町が認めた人々です。
 今、全国では、800余の自治体で利用料の減免制度があり、400余の自治体で保険料の減免があります。鹿児島市でも出水市でも、利用料の減免につづき、保険料の減免の検討を始めました。
 今、町には約80億円の借金があります。しかし今からでもムダを省き、節約をすれば、重い保険料の減免もできると思います。
 
町民の声が届き、実現への努力の見える議会と町政を!
わかりやすく公正な町政を求める声が一番
ガラス張りで公正な町政を実現しましょう。
 屋久町民報社が行った町政アンケートの中で、「あなたが今、一番町政にしてほしいことは何ですか?」と尋ねた結果は次の通りです(5つ選ぶようになっています)。
1.ポンカン、タンカンの価格保障制度
                                                                                                   
21人
2.後継者対策
                                                                                                   
12人
3.安心・安全な農作物作りへの指導・助成
                                                                                                   
35人
4.輸送販売できる作物の開発
                                                                                                   
9人
5.輸送費の軽減のための努力
                                                                                                   
36人
6.公共工事の確保
                                                                                                   
17人
7.地杉の地元利用の促進
                                                                                                   
16人
8.教育費の父母負担の軽減
                                                                                                   
21人
9.学校図書の充実
                                                                                                   
2人
10.学童保育所の設置
                                                                                                   
6人
11.障害者の擁護施設の充実
                                                                                                   
14人
12.幼稚園や保育園の充実
                                                                                                   
4人
13.町独自の無担保・無保証人の融資制度
                                                                                                   
11人
14.安房商店街の活性化
                                                                                                   
17人
15.わかりやすく公正な町政
                                                                                                   
48人
16.町の広報や説明の充実
                                                                                                   
23人
17.老人宅配給食の毎日2食実施
                                                                                                   
13人
18.国保税の引き下げ
                                                                                                   
40人
19.介護保険料と利用料の減免
                                                                                                   
37人
20.町立診療所の充実
                                                                                                   
19人
21.安い町営住宅の建設
                                                                                                   
25人
22.環境保護条例を制定し、持続可能な開発
                                                                                                   
19人
23.森林交付税の創設促進
                                                                                                   
0人
24.緊急雇用対策の強化
                                                                                                   
30人
25.その他
                                                                                                   
6人
 
 アンケートに寄せられたみなさまの声を一つ一つ実現させるために全力でがんばります。
日本共産党屋久町支部
児童・女性部長
木下 しのぶ
 屋久町民報社のアンケートには、議会や町政に対する町民のみなさまの様々な願いが寄せられました。私、木下しのぶはその実現のために、全力でがんばります。みなさまのご協力を宜しくお願いいたします。
 ひきつづき、ご意見、ご感想などお寄せください。

パッと開けば世の中がみえる
しん
ぶん
赤旗
多彩な情報満載
タブロイド判・週刊新聞
36ページうちカラー8ページ
毎週お届けして月800円

屋久町民報社トップページ