1998年9月15日


1998年7月12日
  メヒルギ
<雌漂木・雌蛭木>
Kandelia candel DRUCE.

[ヒルギ科メヒルギ属]

分布:喜入町、大浦町、種子島、屋久島、奄美大島、沖縄、台湾、南中国〜インド、ボルネオ
屋久島では栗生川河口右岸

開花期:6〜8月
熟果期:翌年6月

 マングローブ林を構成する一樹。常緑小高木で高さ3〜5m。種子は樹上で発根し、落下した時土壌に突き刺さって成長する。また海流によって遠くまで運ばれ定着することもあると言われている。
 マングローブ林は「紅樹林」とも呼ばれ、熱帯から亜熱帯の汽水域に広く分布する。潮間帯の砂泥質で通気性が悪く未分解の有機物を多く含んでいる土地に生育する。マングローブ林の構成種は北に行くに随い減少し、屋久島ではメヒルギのみが生育している。メヒルギ群落の北限は北緯32度に当る薩摩半島の喜入町である。
 左下の写真は、花と一緒に前年の実が発根して10cm程に成長したものが付いている。

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