1999年9月26日
西部林道川原
  マツバラン
Psilotum nudum (L.) BEAUV.

[マツバラン科マツバラン属]

分布:本州(宮城県、石川県以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮済州島、中国南部など

 暖地では樹幹に着生するが、北の分布限界近くでは岩隙生となる多年生の常緑シダ。根も葉も形成されず、茎は根茎と地上茎からなる。根茎は径1〜2mmで密に叉状分岐し、褐色の仮根を密に生じ、ところどころに地上茎を付ける。地上茎は直立、または下垂し、1回ごとに分岐の面が90度変る2叉分岐をし、立体的な植物体となる。高さは10〜40cm、緑色で無毛、枝は稜があって断面が三角形となる。

羊歯類のトップへ