1999年3月28日
西部林道


1998年10月20日
高塚小屋付近
  マムシグサ
<蝮草>
Arisaema serratum SCHOTT forma thunbergii MAKINO

[サトイモ科テンナンショウ属]
サトイモ科の花は無柄で肉質の花茎の表面に付き、肉穂花序を作る。花序の基部には大型の仏焔苞(ぶつえんほう)が付く

分布:本州(関東以西)、四国、九州

開花期:3〜5月
熟果期:8〜10月

薬用:球茎を秋に採り輪切りにして天日乾燥。去痰、鎮痙、鎮静、消炎薬として2〜5gを水400ccで煎じ、一日2〜3回に分服する。民間薬としては水虫に球茎の生汁を塗布し、また擂りおろした球茎を布に塗って肩こり、リウマチ、胸痛などの患部に貼って消炎、鎮痛薬とする。

 やや湿った山地に自生する多年草。茎にマムシの様な斑点がある。地下に径5cmくらいで扁球形の根茎を作り、上の方からひげ根を周囲に出す。茎は30〜50cm。仏焔苞は緑色、または暗紫色で縦に白い縞があり、長さ9〜15cm、先は鋭く尖っていて尾の様に長く伸びることもある。果実は赤く熟し、液果が密生したトウモロコシ様の果穂となる。

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