MBCニュース　2011年11月30日
馬毛島　タストン・エアポート開発工事中断

　アメリカ軍の訓練の移転先として検討されている馬毛島のほとんどを所有する会社、タストン・エアポート社がきょうで島の開発工事を中断しました。現地の作業員らはきょうで解雇され馬毛島から引き揚げました。馬毛島のほとんどを所有するタストン・エアポートは島で大規模な開発工事を進めてきました。しかし、防衛省が検討している自衛隊施設の整備とアメリカ軍の訓練移転に向けた用地交渉は交渉期限までにまとまりませんでした。また今月21日には伊藤知事が一川防衛大臣に反対の要請をするなど防衛省の案は進展がみられません。このような状況の中、タストン・エアポートは「地元に反対され理解が得られない中、これ以上の投資は続けられない」などとして、きょうで島の開発工事を中断。島の作業員10数人は解雇されることになりきょう船で種子島に引き揚げてきました。島には数人の従業員が残るものの今後の用地交渉や工事再開などは未定だということです。