産経ニュース 2011年6月3日
馬毛島所有の元社長、脱税で有罪判決 東京地裁

 不動産取引による所得約10億7千万円を隠し、約3億2千万円を脱税したとして、法人税法違反の罪に問われた建設会社「立石建設会社」(東京都世田谷区)元社長、立石勲被告(78)の判決公判が3日、東京地裁で開かれた。鹿野伸二裁判官は立石被告に懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)、法人としての同社に罰金9千万円(同罰金9600万円)を言い渡した。
 鹿野裁判官は「脱税額は極めて高額で、悪質な犯行」などと指摘。その上で、「反省の態度を示しており、未納分についても所有不動産の売却で納税する考えがある」などと執行猶予の理由を述べた。
 立石被告が経営する別会社は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移転候補地として一時取りざたされ、現在は米空母艦載機の陸上離着陸訓練の実施が検討されている馬毛島(鹿児島県西之表市)のほぼ全域を所有している。

馬毛島の自然を守る会・屋久島