馬毛島の入会権訴訟等を支援する会結成会

 屋久島で、馬毛島の入会権訴訟等を支援する会結成会が開かれました。核施設はいらない島民の会・上屋久町で関ってきた人たちが中心になって、新たに馬毛島のために立ち上がりました。入会権訴訟の要点は以下の通りです。

 係争地は本来、入会集団たる塰泊集落住民の支配地で、漁具倉庫を休息場および宿泊場ならびに漁具の収納場所として利用し、また網の補修や網の整理、その他船の係留場所等のために利用してきた共有の性質を有する入会地である。そして、入会集団たる塰泊集落は現在、世帯の後継者分家若しくは地区外からの転入者で永住の意志を以て一戸を構える者等約70名から構成される。所有権登記手続は便宜上現在は2名の持分になっているが、これは任意に処分しうるような共有持分権を持つものではない。従って、全員の同意なくして総有地の一部を売却譲渡することは不可能である。

 ということから既に行なわれた売買契約に基づく譲渡は無効である、そして共有持分移転登記手続は抹消されるべきである、という2点をもって判決を求めている。

 以上、訴状を参考にして要点をまとめました。

馬毛島の自然を守る会・屋久島