仮処分申請の第一回審尋

 馬毛島の裁判が始まりました。4月10日、一回目の話し合いで双方の言い分を聞きました。これからどうなっていくか分りませんが、見守っていきたいと思います。4月11日の南日本新聞には次の様に掲載されました。

馬毛島採石差し止め審尋
「請求の根拠ない」
会社、却下求める
鹿地裁
 種子島沖にある馬毛島での採石事業計画をめぐり、西之表市の市民グループ「馬毛島の自然を守る会」(田添辰郎代表)のメンバーらが、事業者の馬毛島開発(東京都)に工事差し止めを求めた仮処分申請の第一回審尋が十日、鹿児島地裁(平田豊裁判官)であった。同社側は「請求の根拠がない」などとして申し立ての却下を求めた。
 原告側は準備書面で@工事による土砂の流出で漁場が荒らされる危険性が高いA島と周辺海域の自然環境に大きな影響が出ると予想され、住民の自然享受権が侵害される─と主張。客観的な環境影響調査が行われるまで工事を差し止めるよう求めた。
 同社側は「採石工事現場は泥砂が流出しないよう設計されている。また自然享受権は実定法上の根拠がない」などと反論。更に「原告の中には同島付近で漁をしていない者、同島を訪れたこともない者が含まれている」などとして、申し立ての適格性を欠くと主張した、という。
 また、原告側は裁判所の要請に従い、次回審尋までに同社側立ち会いで採石工事現場の現地調査を行う方針。

馬毛島の自然を守る会・屋久島