2015年度災害救助犬ネットワーク認定審査会 | |||
2015年11月13日(金)〜15日(日)、富山市立山山麓スキー場に於て、2015年度災害救助犬ネットワーク認定審査会が開催されました。18チームが審査を受け、5チームが認定、7チームが認定R(リザーブ・防災訓練、広報デモ参加可)となりました。審査委員長は堀内壽子氏、服従審査審査員は三谷郁子氏(審査責任者)、風間孝治氏、村上信尊氏、古川祥子氏、捜索審査審査員は清水義教氏(審査責任者)、風間孝治氏、村上信尊氏、他ヘルパー等要員数名、運営数名のスタッフが務めました。屋久島救助犬協会からは木下大然&雲居の雁(2世)チームが審査を受けました。 |
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2015年度災害救助犬認定審査規定 |
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捜索作業の審査は極楽坂エリア中腹のリフト乗場周辺で行われました。3人のヘルパーが隠れ、制限時間は10分でした。指導手は動ける範囲を限られ、離れたところから犬を操作しました。雁は最後まで捜索意欲は維持していたものの、ヘルパーを発見して咆哮に至ったのは1人だけで、もう1人は気配は感じていたものの咆哮に至らず、更にもう1人は捜索の範囲を広げることができず発見できませんでした。 | |||
合否発表までの間、服従審査責任者の三谷郁子氏から訓練に関する指導がありました。三谷氏はプロの訓練士であるにも拘らず惜しみなく指導してくださり、実際に訓練途上の犬を使いながらの分かりやすく丁寧な指導は参加者の間で大変好評でした。以下にその一部を紹介させていただきます。 ◆犬が自分から進んでやりたいと思うようにもっていくこと。 ◆一度変な癖がついてしまった犬はパピーを育てるつもりで一からやり直す。 ◆ボール等を使うのはある程度できるようになってから。ボール等で遊ぶことに夢中になってしまいハンドラーの言うことを聞かなくなることを防ぐため。休止させる時もハンドラーがボール等を持ったまま休止させてはならない。犬の意識がボール等に向いてしまい休止が疎かになることを防ぐため。 ◆警戒心の強い犬に餌をあげる時は目を合わせてはいけない。 ◆跳び付く癖を直すには跳び付いた瞬間に後ろ足を踏んで痛い思いをさせる。ただしハンドラーは何事もなかったかのように振舞い、ハンドラーが踏んだことを悟られないようにすること。 ◆やって欲しいことができた時は思い切り褒める。その時「良し」等の言葉は1回だけ。 ◆人混みの中を歩く時など、ハンドラーは常に堂々としながら犬をリードすること。犬が何かに怯えたら笑い飛ばし、「何てことないよ」という態度を示す。 等々。
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