2013年度災害救助犬ネットワーク認定審査会 | |||
2013年10月25日(金)〜27日(日)、富山市立山山麓スキー場に於て、2013年度災害救助犬ネットワーク認定審査会が開催されました。44チームが審査を受け、24チームが合格しました。審査委員長は堀内壽子氏、訓練審査部長は風間孝治氏、訓練審査部顧問は池澤清隆氏および大原茂雄氏、他村上信尊氏、石割真由美氏等審査員は総勢12名、更に進行、要員、ヘルパー、運営等26名のスタッフが務めました。屋久島救助犬協会からは木下大然&雲居の雁(2世)チーム、木下香里&奄美の守卯チームが審査を受けました。 |
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2013年度災害救助犬認定審査規定 |
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服従、障害物通過は山野スポーツセンター(宿泊所)前の広場で行われました。雨天でコンディションの悪い中、雁は概ね号令をきいて全ての作業をこなしました。守卯は停座、伏臥があまりできず、休止も殆ど立ったままでしたが、障害物通過はきちんと号令をきいて全ての作業をこなしました。 | |||
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平地捜索は緩斜面の林内で行われました。2人以上のヘルパーが隠れ、制限時間は10分でした。指導手は動ける範囲を限られ、離れたところから犬を操作しました。雁、守卯とも最後まで捜索意欲は維持していたものの、捜索の範囲を広げることができず、ヘルパーを発見できませんでした。 瓦礫捜索は材木、資材置き場を利用して行われました。3人のヘルパーが隠れ、制限時間は10分でした。指導手は平地捜索と同じく離れたところから犬を操作して、建物や瓦礫の中を捜索しました。雁は意欲的に捜索して2人のヘルパーを発見し、更に高所に隠れたもう1人の臭いを取りましたが咆哮には至りませんでした。守卯は捜索意欲は維持していたものの、捜索の範囲を広げることができず、1人のヘルパーしか発見できませんでした。 |
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合否発表までの間、顧問の大原氏から訓練に関する指導がありました。──訓練は成功の積み重ねが大切。簡単な作業を短時間で良いので成功したら褒めることを繰り返す。脚側行進や休止等、服従訓練中に犬が地面の臭いを取らないようにするためには、犬が常にハンドラーを意識するように働きかけながら訓練をする。犬がリードを意識しないように常にリードを緩めながら訓練をし、矯正が必要な時はリードを緩めている状態から一気にチョークをかける。意欲を高めるための遊びは犬が「もっとしたい」と思っている時に止め、翌日の訓練につなげていく。捜索訓練では犬がヘルパーを捜した時点で良く褒め、更に吠えさせて褒める。嗅覚で捜すことを促すため、ヘルパーが声(音)を出して隠れている場所を教えないほうが良い。なかなか捜せずに意欲が低下しそうな時には犬を一旦つなぎ、ご褒美を見せながらヘルパーの所に持って行き、犬を離して再度捜索をさせる。──等々。
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