屋久島・口永良部島(くちえらぶじま)地域情報

 屋久島は九州本土最南端である鹿児島県大隈半島の先端、佐多岬の南南西約60kmの位置にあります。全面積の約9割が山岳で、海岸沿いの僅かな平地に集落が点在しています。行政区画は北側の上屋久町(口永良部島を含む)と南側の屋久町に分けられていましたが、2007年10月1日に合併して屋久島町となりました。屋久島は砂岩、頁岩等の堆積岩の地層を基盤に、その下から花崗岩が隆起してできた島ですが、口永良部島は複数の安山岩質の活火山で成り立つ火山島です。口永良部島には翼を広げると70cmにもなるエラブオオコウモリが生息していて、国の天然記念物に指定されています。一時は3000人ほど住んでいたのですが、過疎化が進み、現在では170人たらずです。
口永良部島火山情報(掲示:Yahoo!)
■面積   屋久島    504.86平方km
      口永良部島  36.10平方km
■周囲   屋久島    132km
      口永良部島  48km
■最高点  屋久島   1936m(宮之浦岳)
      口永良部島  657m(新岳)
■人口   上屋久町  6931人
     
(口永良部島  167人)
      屋久町   6662人
      合計    13593人
■世帯数  上屋久町  2901世帯
      屋久町   2682世帯
      合計    5583世帯

人口、世帯数は平成7年国勢調査による。
■他の有人離島との面積(人口)比較

1位 = 佐渡島  853.99平方km
( 74,949人)
2位 = 奄美大島 712.09平方km
( 75,832人)
3位 = 対馬島
  696.01平方km( 43,513人)
 ※  淡路島  
591.60平方km(162,738人)
 ※  天草下島 
573.76平方km( 99,047人)
4位 = 屋久島  
504.86平方km( 13,426人)
5位 = 種子島  444.94
平方km( 37,271人)

※印は架橋により本土との往来が可
能になっているため順位から外した。
面積は国土地理院「平成9年度全国
都道府県市町村別面積調査」による。
人口は平成7年国勢調査による。
屋久島入込客数の推移
平成  
3年度
221,765
4年度
241,623
5年度
209,219
6年度
233,489
7年度
256,645
8年度
252,838
9年度
263,734
10年度
279,735
11年度
260,161
12年度
263,077
※この中には島民の出入りも含まれているため、それを除けば6割程度と見られている。つまり実際観光などで訪れた人数は、最盛期で15〜16万人程度と推測される。
■年間降水量

一湊   4087.5mm
宮之浦  4451.1mm
小瀬田  4417.0mm
尾之間  3666.6mm
栗生   2748.3mm
荒川ダム 7521.0mm
小杉谷  6412.3mm

一湊 :昭和50年〜52年平均
その他:平成3年〜7年平均
(屋久島測候所)
■産業の割合(純生産額)

但し帰属利子含む

(平成7年度市町村民所得推計報告)
■主な作付面積比率


(平成8年度市町村報告)
 上の図を見ても分る通り、屋久島、口永良部島では第一次産業による所得(純生産額)は僅か6%にすぎません。比較的農業が盛んな隣の種子島でも12%です。種子島では昔からサトウキビを作ってきました。昔、種子島の農民は鹿児島で一番裕福だったそうです。しかし国が砂糖を自由化したために値が下がり、農民の所得も大幅に下がりました。米の自由化にしても同じことです。林業にしても輸入材の増加で衰退の一途をたどっています。更にアメリカのパイン材と共に持ち込まれたマツノザイセンチュウ(松喰虫)により、日本のマツは大被害を受けています。また森を破壊したために海に栄養がいかなくなり、プランクトンや海藻が減って魚が寄りつかなくなり、漁業までだめにしています。これらは全て国がやってきたことです。若者が農業、漁業、林業をいやがり都会に出たがるのは、収入の保証がないからです。日本の自給率は最低です。もし何かあった時には、まず日本が滅びるでしょう。そうならないためには、自給率を高める政策を遂行するようにしていかなければなりません。

 若者たちがそれぞれ自分の故郷で生活し、自給率を高めていけば、輸送も最低限ですみ、余計な開発も避けられることでしょう。


屋久島だより(屋久島の素晴しい自然と私たち家族の紹介)
 
Earthly Company(屋久島エコツアーガイド)