屋久島でも最大級のヒメシャラ

2003年4月5日
明星岳中腹
  ヒメシャラ
<姫娑羅>
Stewartia monadelpha SIEB. et ZUCC.

[ツバキ科ナツツバキ属]

分布:本州(神奈川県箱根以西)、四国、九州、済州島(屋久島が南限)
屋久島では標高200〜1700m

開花期:6〜7月
熟果期:10月

用途:庭木、公園樹、器具材、床柱、野球のバット

 
落花


1998年7月15日
大王杉付近

 落葉高木。山地に生え、高さ15〜20mになる。樹皮は淡赤褐色で薄くはがれなめらか。花は直径2cm程。和名の由来はシャラ(ナツツバキの別称)より花が小さいため。ただしナツツバキのことをシャラ=娑羅双樹と呼んだのは誤り。本当のシャラはお釈迦様が入滅なさった時にその周りに生えていたというインドの木である。

 平家物語・巻1に「娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす(さらそうじゅのはなのいろ、しょうじゃひっすいのことわりをあらわす)」とあるが、これはナツツバキの純白の落花が褐色に変色していく様子を、盛る者もいつかは必ず衰えるのだという道理に例えている。

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