小花之江河、花之江河(こはなのえごう はなのえごう)
小花之江河
 小花之江河、花之江河の木道は、輸入材にCCAという防腐剤を加圧処理しています。
 CCAは重金属の銅、クロム、砒素からなる薬剤で、人や自然環境に対する影響が懸念されます。
   小花之江河は標高約1620mにある日本最南端の高層湿原です。花之江河は標高約1630mにある高層湿原です。後ろに聳えるのは黒味岳です。
 高層湿原は川が流れ込まずに雨水だけで涵養されている湿原です。水は貧栄養で、植物の遺体が完全に分解せずに堆積し泥炭となっています。植物の遺体からは酸が出るので土壌は強酸性となり、それを好むミズゴケが一面に生育しています。ミズゴケの中からはコケスミレ、ヤクシマコオトギリなどの可憐な花が咲きます。
 湿原の自然は非常にデリケートです。最近は登山道からの土砂の流入でハリイなどの湿原植物以外のものが侵入し、生態系が狂ってきています。土砂の流入を防ぎ、なおかつ自然に対してなるべく影響を与えない方法での道づくりが望まれます。
  花之江河


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