1998年10月1日
小瀬田長峯
  ゲンノショウコ
<現の証拠・験の証拠>
Geranium thunbergii SIEB. et ZUCC.

[フウロソウ科]

分布:北海道南部、本州、四国、九州、台湾

開花期:7〜10月
熟果期:10〜11月

薬用:開花時の全草を採り陽乾したものを健胃、整腸、止瀉薬、利尿薬、強壮薬などに用いる。かつては赤痢や疫痢の治療に唯一の薬として用いられ止瀉薬として最も優れたものの一つ。Geranium属に属する植物は世界各地で同様に用いられており、例えばアメリカフウロ G. carolinianum L. はチェロキーインディアンの民間薬として知られている。

 日本で古くから用いられてきた著名な民間薬。平地や丘などの草地に生える多年草で全体に短毛がある。Geraniumは古いギリシャ語のgeranos(鶴)から由来し、その長い果実を鶴の嘴に見立てたもの。

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