1999年6月12日
小瀬田長峯
1999年6月30日
  ガジュツ
<莪朮>
Curcuma zedoaria ROSCOE

[ショウガ科]

原産:インド
栽培:インド、インドネシア、タイ、中国広西省、屋久島など

開花期:6〜7月

薬用:根茎を莪朮(がじゅつ)と呼び、成分は1,8-cineole,campheneなどのモノテルペン類の他、セスキテルペン類が多い。精油成分には各種の細菌に抗菌作用が認められている。
▼10〜11月に葉が黄変してから掘り上げ、生のまま輪切りにして乾燥させたものを芳香健胃、駆風、鎮痛、駆お血、通経薬とし、消化不良、胃衰弱、疝痛、閉経、月経不順などに用いる。

 多年草。根茎は卵球形に肥大し、径4〜5cm、指状の根茎を2方向に数本出し枝分れする。根は根茎の節から出て粗壮、秋になると末端が紡錘形の肥大根になる。根茎、肥大根の断面は淡黄色〜黄色で、中央部が緑色〜青色または紫色を帯び、強い芳香がある。葉身は長さ50〜100cmになり、長楕円形、先端は鋭尖形、基部はしだいに細くなり柄に流れる。辺縁は全縁で上下両面とも無毛、表面は緑色、葉の葉脈が集まって流れている主脈部の部分に沿って赤紫色を帯びている。高さ20〜40cmの花茎を直立し、先端に穂状花序を付ける。花穂は大きな緑白色の包葉がうろこ状に重なり合い、下部のものは淡緑色、上部は紅紫色になる。その間に1〜2花ずつ黄色の花を開いていき長く咲き続ける。

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