コガタスズメバチ
2014年5月7日 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房
[ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属]
学名:Vespa analis insularis 英名:Asian giant hornet, Japanese giant hornet
分布:北海道、本州、四国、九州、佐渡島、対馬、南西諸島、インド〜東アジア、バリ島、ジャワ島、シンガポール
 日本本土亜種V. a. insularis、沖縄亜種V. a. eisaは奄美大島、加計呂麻島、徳之島、沖縄本島、八重山亜種V. a. nagatomiiは石垣島、西表島、基亜種V. a. analisはジャワ島西部、V. a. tenebrosaはジャワ島東部、バリ島、V. a. parallelaは中国北部、朝鮮半島、シベリア、V. a. nigransはインド北東部、ネパール、ミャンマー、中国南部、台湾、インドシナ、マレーシア、V. a. tyrannicaはシンガポールにそれぞれ分布。

 姿はオオスズメバチに似るが、働き蜂の体長20〜25mm、女王蜂30mmほどでずっと小型。人に対する攻撃性は低いが、軒下や茂みなどの低い位置に営巣することが多いので、気が付かずに刺激して刺される事故が多い。巣もオオスズメバチやキイロスズメバチよりずっと小さく、初めは徳利を逆さにしたような形から徐々に球状になっていき、直径18〜24cmほどになる。上の写真は初期の巣と女王蜂で、飼育中のニホンミツバチの巣箱から5mほど、地上高30cmほどの位置に営巣したが、ミツバチを全滅させるほどではないし、刺激さえ与えなければ大人しいので自然に任せて観察を続ける。数10種の昆虫を捕食するが、中でも他種の蜂の割合が多く、訪花する蜂を捕食したり、アシナガバチ等の巣を襲うこともある。甘いものも好きで花の蜜、樹液、アブラムシやカイガラムシの甘露なども舐める。下の写真はバナナの花の蜜を舐めにきたところ。
2012年10月31日 鹿児島県指宿市 指宿ロイヤルホテル

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