オオスズメバチ
2009年10月12日 埼玉県所沢市
[ハチ目スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属]
学名:Vespa mandarinia japonica 英名:Asian giant hornet, Japanese giant hornet
分布:北海道、本州、四国、九州、佐渡島、対馬、種子島、屋久島、インド〜東アジア
 働き蜂の体長27〜40mm、女王蜂40〜55mm、雄蜂27〜45mmの世界最大、最強の蜂。他のスズメバチやミツバチ、コガネムシやカミキリムシ等の甲虫類、クモ類、蝶や蛾の幼虫等を捕食する他、樹液を吸い、爬虫類、哺乳類等の死体を食べることもある。都会では生ごみによって増えて問題になったこともある。他のスズメバチと違って単独での狩りだけでなく、集団で狩りを行う。地中や樹洞などの閉鎖的な場所に営巣し、強力な毒を持ち、極めて攻撃性が強い。1度目でも複数の蜂に刺されたら命に関わるが、体質によっては2度目以降、アナフィラキシー(強いアレルギー症状)となり、即座に対処しなければ死に至ることがある。日本では毎年50人前後の人が刺されて命を落とす極めて危険な動物であるが、同時に作物に付く虫などを捕食するため、農業にも大きく貢献しており、また日本の昆虫の中では食物連鎖の頂点に位置するため、自然界の調和を保つ重要な役割を担っている。

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