ニホンミツバチ
2011年7月14日 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房
[ハチ目ミツバチ科ミツバチ属]
学名:Apis cerana japonica 英名:honey bee
分布:本州、四国、九州、対馬、屋久島
 アジア全域に分布するトウヨウミツバチの亜種で、働き蜂の体長約12mm、女王蜂13〜17mm、雄蜂約13mm。花の蜜や花粉を集めて巣に貯蔵し餌とする。温帯から亜熱帯にかけて広く分布し、多くの顕花植物の受粉媒介者として自然の調和を保つだけでなく、野菜や果樹等の作物の受粉に貢献して、私たちの生活の基盤である農業を支える上でも極めて重要な役割を担っている。

 しかし近年、輸入野菜や果物等に紛れて持ち込まれたアカリンダニの寄生により衰弱して越冬できなかったり、ネオニコチノイド系農薬によって次々と群が消滅している。蜜がない風媒花であるイネ科の花粉も集めるため、田圃に農薬が散布されると大量死につながる。このままでは生態系の大きな破壊に繋がり、私たちの生活も脅かされる事態になりかねない。

 セイヨウミツバチと違い、古来からオオスズメバチと共存してきたため、襲われても反撃してしばしば全滅を免れる。写真は働き蜂。

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