1998年10月8日 小瀬田長峯 卵嚢を抱く母グモ 2003年5月25日 安房樋ノ口 |
アシダカグモ <脚高蜘蛛> [クモ綱クモ目アシダカグモ科アシダカグモ属] 日本には1000種類以上、世界では30000種類以上のクモがいる。 英名:spider 分布:本州(関東以南の太平洋側)、四国、九州、沖縄、世界の温帯から熱帯に広く分布 網を張らない徘徊性の大型のクモで、頭胴長3cm、脚を広げると12cm以上に達する。平均寿命は雄5年、雌7年程で、雄は8回、雌は10回脱皮して成体となるが、その後雄は1回、雌は3回脱皮する。雄では触肢の先が膨らんで生殖器の一部となる。よく人家に住むが、室内を歩き回ることは少なく、食べ物の上なども這わず、人を咬むこともない。また人に害を及ぼすゴキブリ(特にクロゴキブリ)を好んで食べ、消化液には病原菌を殺す力もある。時にはトノサマガエル、カヤネズミなどを食べることもある。産卵は日本では年2回、卵嚢を作り、1回の産卵で300個前後産む。母グモは卵嚢の中で子グモが孵化するまで餌を食べずに卵嚢を抱えている。孵化すると卵嚢を離すが近くにいて見守る。子グモは1週間程すると出廬し、更に1〜2日すると分散する。分散する時は風のよく通る場所に移動し、風が吹いてくると腹部から糸を出し、糸と共に風に乗って飛ばされ遠くまで分散する。 |