1998年4月20日
小花之江河付近
  アセビ
<馬酔木>
Pieris japonica D. DON.

[ツツジ科アセビ属]

分布:本州(山形県以西)、四国、九州(屋久島が南限)
屋久島では標高1000〜1500m

開花期:3〜5月
熟果期:9〜10月

用途:庭木、床柱、薪炭

薬用:有毒成分としてジテルペノイドの asebotoxin-T, -U, -V および grayanotoxin-V が知られ、ほかに asebotin, aseboquercitrin, asebopurpurine, taraxerol などが葉から見出されている。
▼生の茎葉を10倍量の水で煎じ、煎液を更に10倍に薄め、殺虫薬としてハエ、ウジ、牛馬の皮膚寄生虫、農作物の害虫駆除に用いる。ケジラミ、疥癬(ダニによる伝染性皮膚病)にも効く。

 やや乾燥した山地に自生し、群生することが多い。屋久島ではスギなどに着生しているものもよく見られる。葉は互生し、長さ3〜8cmで厚い。縁には鈍い鋸歯があり両面とも無毛。白い花が多数垂れ下がって咲く。花冠は長さ6〜8mmの壷形で、先は浅く5裂する。

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