1998年7月30日 小瀬田長峯 |
アオダイショウ Elaphe climacophora [ナミヘビ科] 分布:北海道、本州、四国、九州、国後、奥尻、佐渡、伊豆大島、新島、式根島、神津島、隠岐、対馬、壱岐、五島、薩南諸島など(南限はトカラ列島の口之島) 本土では最大の蛇で、全長は1〜2m。全身が褐色を帯びたオリーブ色で、あまりはっきりしない四本の暗い縦条がある。幼蛇は背面の地色が白っぽい灰色か褐色で、中央に濃褐色の横斑が並び、その両側にも同じ色の小斑が各一列に並んでいる。成長に伴い、これらの斑の縁が前後に伸びてきて黒っぽくなり、四本の縦条を形成する。腹板、尾下板、体鱗などの鱗数が本土の蛇では最も多い。胴の横断面がかまぼこ形で、腹面の両側は角張っている。ここを引っ掛けて樹上によく登るが、地上に長々と伸びて日光浴をしている姿を見ることも多い。主に日中に活動するが、左の写真のものは夜中に鶏舎に入ってきたところを捕まえた。主な食物は鳥と哺乳類だが、爬虫類や両生類も食べる。この家に住み着いているものはよくネズミ退治をしてくれる。食道内に脊椎骨による突起が鋸状に並び、卵を飲んだ時にはここで殻を割る。 |