1999年4月20日 安房樋ノ口 |
ニホントカゲ Eumeces latiscutatus [トカゲ科] 分布:北海道、本州、四国、九州、国後、隠岐、見島、壱岐、五島、大隅諸島など 全長20〜25cmで尾はその約五分の三。四肢は比較的良く発達し、掌部には大小のいぼがあり、爪と共に穴掘りに使われる。鱗は滑らかで光沢があり、頭部を除いて皆同じ形をしている。関東以西ではごく普通に見られ、海岸から高山まで生息し、日当りの良い草地やガレ場、石垣、土手などに多い。色彩や体型は年齢や性によって大きく異なる。幼体は黒地の背面に黄白色の五本のストライプがあり、尾の先は鮮やかな青色である。この色彩は成長と共に消失し、次第に明るい茶色になっていく。雄はあごが発達し、頭は三角形となる。4月中旬〜5月中旬にかけて交尾期を迎え、雄は喉から腹にかけてと頬に赤い婚姻色が現れる。この時期、雄同士が出会うと頭部を咬み合う激しい闘争を行う。雌は5月下旬〜6月中旬に5〜16個の卵を産み、雌は卵が孵化するまで保護する。 |