1998年8月3日
小瀬田長峯


1998年11月3日西部林道にて捕獲
1998年12月4日小瀬田長峯にて撮影

  ニホンマムシ
Agkistrodon blomhoffi blomhoffi

[マムシ科]

分布:北海道、本州、四国、九州、佐渡、見島、壱岐、対馬、伊豆大島、八丈島、大隅諸島(屋久島が南限)

 毒蛇として恐れられているが、性質は温和で動作ものろく、咬まれることはあまりない。夜行性で昼間はあまり動かず人目につかない。毒は血液毒で咬まれて毒が注入されると非常に痛く、血液を破壊していく。毒牙は管になっていて口を閉じると折りたたまれる。鼻孔と眼の間に深い窩がある。日本の陸生蛇では本種とヒメハブだけが卵胎生。写真の様に色彩変異が見られるが、屋久島には赤っぽいものが多い。

 万が一咬まれた時には安静にし、足や腕であれば咬まれた所より心臓に近い方をきつく縛って止血し、30分以上血と共に毒を吸い出す。30分たったら縛った所を緩めないと血が通わず壊死を起すので注意。病院に行ったらアレルギーの有無を伝えて血清を打つかどうか相談する。血清を打つことで却って危険な状態になる場合もあり、再度咬まれた時には血清が効かないこともある。妻が咬まれた時には私が毒を吸い出し、血清は打たなかった。今まで経験したことのない激しい痛みが4時間半ほど続いたが、大して腫れもせず、その後は普通に仕事をしていた。

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